アメリカのバイリンガル教育について(岸英司名誉教授追悼記念号)
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概要
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アメリカのバイリンガル教育方策の歴史を分析する論文です。1967年に英語があまりできない生徒達を手伝うための方策でしたが,方策を作る目標がいろいろあって,最初から政治的な問題を起こしやすい方策でした。だんだん,反対する意見が強くなって,結局は目標が狭くなりました。最初の目標が英語教育,生徒達の母国語を守ること,みんなが他文化を分かって尊敬すること等を含みましたが,今日,バイリンガル教育プログラムがほとんど生徒ができる限り早く英語で授業を受けるようになるためのプログラムです。2001年に全国レベルの方策が変わって,バイリンガル教育以外の方法で英語が弱い生徒を応援するプログラムになりました。同時に,英語教育研究者の報告を読むとバイリンガル教育が他のプログラムより生徒達の英語を支援しています。ということは,方策が変わった理由は教育的な理由ではなくて,政治的な理由です。