障害をもつ高齢者の学習ニーズ : 老人大学受講者層との比較研究
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概要
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本研究は,高齢障害者の学習ニーズを,比較的健康な高齢者(兵庫県内の老人大学受講者層)と比較し,その特徴を明らかにすることを目的としている.ほぼ同様の内容である学習ニーズに関する質問紙調査から,高齢障害者334名と老人大学受講者682名のデータをもとに,11項目の学習領域へのニーズを比較し分析した.その結果,高齢障害者群は老人大学受講者群よりも交流的ニーズが高く,ADL能力別にみると,全介助群でとくに高いことが示された.また全介助群では,コンピュータやインターネットに関する学習ニーズも高率であった.高齢障害者群の過半数の者に,ボランティアなどの貢献的活動へのニーズがあることも示され,具体的な支援に向けた取り組みの必要性が課題としてあげられた.
- 神戸学院大学の論文
著者
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藤原 瑞穂
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科作業療法学専攻
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Hori Shigeo
Osaka Kyoiku University Department of Lifelong Education
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藤原 瑞穂
神戸学院大学
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