ビルマ語と英語の語形成の対照研究
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概要
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本論文は、言語学の一分野である語彙論の視点から、ビルマ語と英語の語形成を語形と意味の両面から対照し考察したものである。ビルマ語と英語において、語形成の基本要素となる形態素のレベルから始まりさまざまな造語法について、主要な2つの部分に分けて述べる。接辞による造語法、複合による造語法は、ビル々語と英語においても、基本的な方式である。ビルマ語は膠着語にして単音節言語であり、英語は屈折語にして小辞を用いる言語である。それで、同一品詞内の造語法と品詞転換による造語法において、類似点も相違点も見られる。接辞の使用において、接中辞を用いることが少ないのは両言語とも似ている。接頭辞と接尾辞の使用において、ビルマ語はより造語力をもつ。ビルマ語は接頭辞と接中辞を同時に用いる方式をとり、英語は接頭辞と接尾辞を同時に用いる方式を最大限とることを、対比し述べる。英語の語においては純粋の形容詞が用いられるけれども、ビルマ語においては純粋の形容詞は存在しない。それで、ビルマ語においては形容詞の替わりに動詞修飾語・名詞修飾語を造語して用いなければならぬことが分かる。派生動詞がないのは両言語に共通している。ビルマ語の単純名詞・複合名詞・派生名詞・単純動詞・複合動詞と英語の単純名詞・複合名詞・動詞の語形成を対照言語学の視点から考察してある。本論文は、ビルマ語と英語のみならず、ビルマ語と日本語・漢語・朝鮮語・タイ語などの外国語との対照研究おいて、語形成の視点からの考察のてがかりになることを目指して書かれたものである。(ビルマ語と英語の語形成の類似点・相違点・特異性を基本的にまとめて述べてある。)
- 大阪外国語大学の論文