男と男が寝るのは罪か? : 一コリント6:9におけるAPΣENOKOITAI
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概要
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この論文は、この社会が、そしてキリスト教が、現在同性愛者たちから問われている同性愛者差別の問題にたいする応答を意図して書いたものである。新約聖書学の論文のおよそ半分弱をこの課題に関する記述に費やしていることに批判を持たれる読者もいるかもしれない。しかし、新約聖書学に携わる者として、またささやかながら同性愛者差別問題に取り組んできた者として、この社会が、そしてキリスト教が抱えつづけている同性愛者差別の問題に真剣に応答するには、現在問われている課題に向き合いつつ、新約聖書テクストに取り組むことが最適だと思い、敢えてこのような論述にしたことを予めお断りしておく。