坂東巡礼者と一般的信頼
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概要
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本論文では坂東巡礼者に対するアンケート調査の分析を通じて,一般的信頼がどのような要因と関連するのか,またこの項目に関して一般の大規模調査の結果との比較から坂東巡礼者はどのような特徴をもつのか,について分析した。クロス集計の結果から一般的信頼は,(1)動機の点からは他者との交流を目指す人で高く,精神的ゆとりのなさに関連する項目で低くなる,(2)四国巡礼の経験者で高くなる,(3)巡礼への満足度と関連すると考えられる再巡礼意欲が強い人で高い,(4)インタビュー調査への協力的な人で高い,といった傾向が見られた。また,多変量解析の結果,巡礼者の実際の経験の満足度との関連が高い(2)と(3)の項目で安定して有意差が見られた。
- 情報文化学会の論文
- 2007-12-05