分布確認地点にもとづくメダカ生息適地推定
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概要
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1960年代後半の茨城県南部におけるメダカ生息適地を生息確認地点情報だけにもとづいて推定した。土地利用を環境変数として多変量解析によりメダカ生息好適度を推定した結果、水田および市街地の存在が生息好適度を増す方向に働いていた。畑地・二次草地・松林の分布も推定に寄与した。推定の信頼度を交差検定により確かめた結果、推定地域における好適度と生息確認地点相対出現頻度との間には正の相関が認められ、推定結果に信頼性のあることが確認された。近年は圃場整備によって水田域が生息に不適となっている可能性があり、また生息地減少によって生息情報が得にくくなっているため、現在の生息適地推定にはそれらの地理情報の充実が必要であると考えられる。
- 日本生態学会の論文
- 2007-11-30