米国国立がん研究所・放射線疫学コース参加記(第1部 : 和文情報)
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概要
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2007年5月14日から同月17日にかけて、米国メリーランド州ロックビル市で開催された放射線疫学コース(Radiation Epidemiology Course)に参加した(第1図)。同コースは,国立保健研究所(National Institutes of Health; NIH)内の一機関である国立がん研究所(National Cancer Institute; NCI)の放射線疫学部が主催するもので,2007年度で3回目の開催である。1回目は2001年にNCI職員のみを対象として開催されたが,2回目(2004年)からはNCI以外の参加者にも開放されている。2007年度は講師を含めて120名の参加者があり,そのうち80名余りがNCI以外の大学・機関等からの参加者で,約15名が米国外の機関から参加した。2004年度は2週間のスケジュールで開催されたが,海外からの参加者への配慮からか,今年は4日間の短期スケジュールで集中的に講義が行われた。本コースは,放射線疫学のための基礎的な知識を学ぶことを目的としており,放射線物理学,放射線化学,放射線生物学および生物統計学などの各分野から,NCI内外の著名な研究者が講師となって講義が行われる。2007年度のプログラムは下記の通りであった