超新星物質中の原子核 : 温度・ニュートリノ縮退の効果(素粒子奨学会学生論文)
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概要
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超新星爆発を理論的に解明するために,超新星物質の状態方程式に着目し,特に高温高密度物質中の原子核の成分を,有限温度に拡張した原子核のThomas-Fermi模型を適用して計算した。その結果ニュートリノ縮退は原子核の質量数,電荷数を大きくする効果があり,非常に高密度になると,泡状相へ転移することが予想されることがわかり温度が上昇すると,原子核の形状はあまり変化せず核外に浸み出す核子(主として中性子)の割合が増加することがわかった。尚,この論文は佐藤勝彦氏(京大・理)との共同研究に依る成果をもとに書かれたものである。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1983-07-20
著者
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