α-原子核弾性散乱におけるパリティ依存相互作用(素粒子奨学会奨学生論文)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
sd-shell核とαとの弾性散乱を扱う試みの一つとして,パリティ依存potentialを持つ拡張された光学模型を提出する。パリティ依存相互作用はsd- shell 4n核とαの系をα点粒子模型の立場から定性的に導出される。その際α交換の過程,特にHeavy Particle Stippingの過程がパリティの依存性に大きな寄与をなすことが結論づけられる。同時にnon-localな相互作用をlocalな形に焼直した場合,パリティ依存性はsurface付近に特に強く効いてくることが,標的核の4(n-1)core核-α間の相対波動函数との関連で調べられる。この模型によるsd-shell 4n核-α弾性散乱のE_α≃20〜50MeVにおける解析は充分実験値を再現しうるという結果が与えられる。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1973-06-20
著者
関連論文
- 弾性散乱における後方上昇と交換過程(I)重イオン散乱と原子核間相互作用,重イオン核反応,研究会報告)
- 7a-K-6 optical potentialのnon-locality
- α-原子核弾性散乱におけるパリティ依存相互作用(素粒子奨学会奨学生論文)
- Reege pole modelによるα-^C, α-^O散乱の解析