トウモロコシの生育に関する研究 : 第2報 輸入トウモロコシ品種に付された早晩性の十勝地方における変動
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概要
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輸入トウモロコシ品種を北海道十勝地方で栽培した場合,標示されている早晩性がどのように変動するかについて検討した。FAO指数や相対熟度(RM)がつけられているフランスとアメリカから導入した系統を,5年間帯広畜産大学の作物試験圃場で栽培し,早晩性の指標として絹糸抽出日を調査した。全体としては,FAO指数やRMの大きい系統が小さい系統より,遅くに絹糸を抽出する傾向がみられた。しかし,同じ早晩性標示をもつ系統の絹糸抽出日の変動が大きいため,標示が異なる系統の抽糸日に差がなかったり,標示の序列と抽糸日のそれが逆転することが多くみられた。
- 日本草地学会の論文
- 1985-04-30