DLAパターンの異方性(拡散に支配された凝集(DLA)とそれに関連した現象,研究会報告)
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概要
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フラクタルは普通,自己相似性,スケール不変性,膨張対称性などと言い換えることがある。これら三語はほぼ同義語である。ここで,相似変換の一般化であるアフィン変換に呼応させて,自己相似に対する自己アフィン性も定義でき,"Self-affine fractal"の概念が当然存在する(これもマンデルブローによる)。自己アフィン性とはスケール不変性が方向に依存することであり,膨張に関しては自己相似性に比べて対称性が低くなる。そこに自己相似フラクタルには見られなかった面白い性質が顕現する秘密がある。以下に,自己相似フラクタルと自己アフィンフラクタルを比較することを主に述べ,異方的成長をするDLAの例を簡単に示す。(空間次元が2の場合に限って議論する)
- 物性研究刊行会の論文
- 1987-05-20
著者
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