かしま灘楽習塾開講までの経緯
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概要
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平成18年10月,鹿嶋市に生涯学習塾「かしま灘楽習塾」が開講した。本楽習塾は鹿嶋市まちづくり市民センターを拠点に,「遊び心」をもって「子供から大人まで楽しく学ぶ」をテーマに,教えたい人と学びたい人の場を提供するもので,市民自らの手で市民のために創り上げる生涯学習の場である。その運営は行政に頼らず市民ボランティアの事務局の支援を得て,一人ひとりの市民教授の運営への参加により行い,講座開講の条件や市民教授の選別は市場原理にもとづいて行う斬新的な塾である。本楽習塾は企画段階から開講まで僅か1年半という極めて短期間であったが,人口6万5千の鹿嶋市に予想をはるかに上回る講座数50,延べ塾生数600余名が集う生涯学習の場を誕生させることができた。「この期間における茨城大学地域総合研究所鹿嶋研究センターを核とする準備会の活動,およびボランティア事務局員の活動は熱意だけでなく独創的であり,今後の市民協働のまちづくりの進め方に大いに参考になるものと考える。