子育ての現状と支援のあり方に関する一考察 : A産科医院・母子教室の実践から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
A産科医院で出産した子どもが、生後5か月になったときに開かれる母子教室における実践を通して、母親の子育てへの意識が、どのようなきっかけで、育児不安になっていくのかを考察すると同時に、それらを予防するためには今後、どのようなことが子育て支援者に求められているかを明らかにすることにした。その結果、現在の母親たちには、社会環境の変化により、一人で子どもを育てていくことを余儀なくされ、子育てをどのようにすればよいのかの伝えあいが困難になっていることが、育児不安を持つきっかけになっていくことが判明した。また、母親は、自分の子どもを自分で育てたいと考え、仕事をやめて、子育てに専念している人が多かったが、子育てをしていく過程には、自己否定や自信喪失がみられた。したがって子育て支援者は、親たちがどのように育ってきたかを把握すると同時に、親たちが自己実現を図りながら、子どもを育てられる支援を考える必要があると考えた。その中で特に、親同士の育ちあいを目的にした活動に、これからの子育て支援の方向性を見出した。今後は、支援活動の在り方についてプログラム化を図っていきたい。
論文 | ランダム
- 乾燥地の自然と緑化(IV) : クウェートでの湾岸戦争の傷跡
- 乾燥地の自然と緑化(III) : クウェートの自然と植物
- 42.タムシバの樹液流量と吸水量について(第25回日本緑化工学会研究発表会)
- 数種の広葉樹における樹冠内での葉のクロロフィル含量の季節的変化
- 小林多喜二と文学--格差社会とリベラル・アーツを考えるために