脊髄損傷者の褥瘡発症者別にみた褥瘡発症に影響する日常生活行動の因子
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概要
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本研究の目的は,脊髄損傷者の褥瘡発症者(1回発症者・再発者)別に,褥瘡発症に影響する日常生活行動の因子を明らかにし,褥瘡予防に向けた指導に活かすことにある。調査方法は,近畿東海地域の脊髄損傷者500人を対象に,質問紙を用いたアンケート調査である。分析の結果,両者の違いとしてみられた日常生活行動の因子は,損傷の程度や脊損歴,健康状態や座位姿勢,褥瘡発症時の対処などであった。以上から,褥瘡発症に至るこれらの日常生活行動の因子を除去するためには,障害状況に応じた健康管理や姿勢保持,褥瘡対処について指導の必要性が示唆された。