アクションリサーチを用いた看護記録の改善に向けての取り組み
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概要
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本研究は,近隣総合病院の1病棟における看護記録を改善するための取り組みであり,有効な看護記録を書くことが困難である理由を記述し,改善策を探索することを目的とする.看護記録の改善に関する実証的先行研究が欠けていることから,アクションリサーチ(以下AR)を方法論的枠組みとして用いて研究を実施した.該当病棟の看護師が抱える記録に関する問題点を明確化し,それを改善するためのアクションを計画,実施した.アクションの実施前後における看護記録の変化を質的・量的に評価したところ,実施後では有効な看護記録の数が有意に増加しており,記載内容も充実していることが明らかになった.また,看護師たちの看護記録に対する意識にも変化が見られ,同時に同病棟内で看護記録をより改善していくための今後の課題についても示唆を得ることができた.このような現場の実践を改善するための研究的取り組みとしてARが有効であることが明らかになった.
著者
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