地域における子どもの育ちとおとなの役割 : 地域子ども教室「夢工房」の事例をもとに
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概要
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子どもの「育ち」を考えるにあたって、学校や家庭などに囲い込まれない開かれた空間としての地域がどのような意義を持つのかに着目する。子どももおとなも含めたさまざまな人が生活を営み、多種多様な情報や文化が飛び交う場としての地域が、子どもの「育ち」を豊かにする。また、そのような子どもの「育ち」は周囲のおとなや地域に活力を与え、地域をより魅力的なものに変えてゆく可能性を含んでいる。本稿では、そのような取り組みの事例として仙台市における地域子ども教室「夢工房」の活動を取りあげ、検討する。いくつかの局面に焦点をあてて活動の経緯をたどってみる中から、この活動が含む豊かな可能性と課題とを明らかにする。