社会福祉施設の仕事の特性の実態に関する調査報告
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概要
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本稿では、社会福祉施設の仕事の特性を明らかにするため調査を行った。対象は、広島県内の社会福祉施設の施設長で、客観的に施設内の状況を記述してもらう方法を採用した。配布数は688であり、回収数は324の有効なサンプル(有効回収率47.1%)を得ることができた。そのうち、本調査では施設名の記入があり、業種を特定できる263施設を分析の対象とした。本稿では、社会福祉施設を高齢者、障害者、児童の3つに分類して分析を行うことによって、それぞれの業種において、職務特性にどのような特徴が見られるのか、という点を明らかにした。加えて、3つの業種を区別する基本的な要因は何かについて、職務特性尺度を中心に分析した。業種別の因子分析の結果、各業種における職務特性構造には基本的な共通性が確認された。また、分散分析の結果、高齢者関係施設より児童関係施設の方が他者との接触の程度が高いこと、高齢者関係施設、障害者関係施設、児童関係施設の順に、タスク完結性の程度が高くなることが確認された。
- 聖隷クリストファー大学の論文