底液を用いない式の懸滴法によつて,生きた細胞を位相差顯微鏡で觀察あるいは寫眞撮影する場合,從来の「丸くぼみスライド」は著く不便であるから,くぼみの底を平面にした「平くぼみスライド」を作り,その構造と使用上の要點を述べた。この平くぼみスライドは,位相差ならぬ普通顯微鏡による観察及び寫眞撮影に使つても,頗る能率のよいものである。
帶廣畜産大學遺傳學研究室