スマトラ島沖地震・津波災害における日赤の国際救援活動 : 現地調査に基づくニーズの変化と活動の見直し(海外救援活動報告)
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概要
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日本赤十字社は、2004年12月26日に起こったスマトラ島沖地震・津波災害に対して国際緊急支援活動を行なった。この活動が現地の人々のニーズに応じたものであったかどうかを調査する目的で企画された業務に日本赤十字学園傘下の看護系大学から看護教員が3名参加することとなった。災害から約10ヶ月あまり経過した2005年10月16日から29日までの約2週間、現地の活動協働者や医療受益者に対する聞き取り調査に同行し、看護職の視点で活動内容を検討した。いろいろな悪条件が重なる中、日赤の活動は現地の人々の高い評価を得ており、派遣要員の方々の日頃の努力と実践・行動力を実証するものであった。緊急から復興へと、生活環境に応じて今後変化するニーズを予測する長期的な視野をもつこと、さらに、今回のような活動を見直す業務を継続的に行っていくことも大切であると考えた。