精神障害領域における障害構造論の展開とICIDH-2の誕生
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2001年5月22日に開かれたWHO総会において、国際障害分類第2版(以下ICIDH-2)が正式に承認された。これを受け、本論文では、精神障害領域における障害構造論の展開を検討する。そして、精神障害構造論の構築のための課題を示すことを目的に、先行研究の検討を行う。それによって、これまでの障害構造論の研究の方向として、以下の4点が考察される。(1)「(1)症状と機能障害(2)能力障害(3)社会的不利(4)体験としての障害(5)環境因子」から「障害」という概念を構成すること(2)相互関係による循環モデルでの障害構造とすること(3)障害を否定的概念(障害)と肯定的概念(生活機能)との関係から表現すること(4)環境との関係を重視することまた、検討課題として、以下の3点が考察される。(1)「疾病」と「障害」の概念の関係と「障害」の各レベルの概念の定義についての検討(2)障害の各レベルごとに対応したリハビリテーションの方法論の検討(3)主観的障害の位置づけの検討
- 東海大学の論文