成年後見制度における支援内容の検討 : 知的障害者支援に基づく一考察
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概要
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成年後見制度における後見活動について、研究対象を、「知的障害者に対する後見類型の第三者後見人による後見活動」として、その内容と質の検討を行った。特に、法改正によって成年後見制度に強調された身上監護を、生活支援の観点から検証し、その評価基準と実践課題の整理を行った。また後見活動を、支援過程と捉えてそのプロセスを検証し、活動に指針と方向性を与えるものとしてソーシャルワーク理念の適用の意義を提案した。しかし、後見活動は民法上の制度における成年後見人の一連の職務であり、福祉援助をそのまま適用できるものではない。その点を再検討することにより、後見活動における生活支援の質と内容を明確化し、かつソーシャルワークとの関連性についての整理を行った。今後の課題として、被後見人一後見人関係の中で、継続的支援を展開していく際の援助の視点について問題提起を行った。