投手における心理状態尺度の開発とメンタルトレーニングへの応用(平成18年度大学院スポーツ科学研究科修士論文要旨)
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概要
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投手の心理面は, 複雑であるが投手の心理面については分かっていない.そこで本研究は, (1)投手の心理状態尺度の開発(2)コーチング事例を通じたPSP尺(Inventory of Psychological State for Pitchers : 以下PSP)の活用法の検討を行った.まず, メンタルトレーニング(以下 : MT)経験のある社会人投手の練習日誌および, 大学生投手に対するMT指導記録より, 投手の心理状態を表すポジティブな心理状態(以下 : P状態)18項目, ネガティブな心理状態(以下 : N状態)22項目質問項目を選定した.102名の大学生投手のデータに基づいて因子分析を行いP状態6因子16項目, N状態6因子19項目が抽出された.次にPSP尺度の活用法を探るため, シーズンを通してコーチングをした3名の大学生投手に対するMTの事例検討を行った.PSP得点によると, コントロール不安得点の改善が示された.以上から, PSP尺度がアセスメントとして有効であることが示された.
著者
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