犬におけるプロポフォール全静脈麻酔とイソフルレン吸入麻酔の覚醒に関する臨床的比較(外科学)
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概要
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手術や診断のための検査で麻酔をかけた149頭の飼育犬について,プロポフォールによる全静脈麻酔(TIVA)とイソフルレンによる吸入麻酔の覚醒時の特性を臨床的に比較した.すべての犬はアセプロマジンもしくはジアゼパムの前投与後,プロポフォールの静脈内投与により導入された.その結果,58頭のプロポフォール-TIVA麻酔群は91頭のイソフルレン吸入麻酔群よりも覚醒は遅延したが,円滑な覚醒を示した.麻酔終了後犬が起立するまでの時間はプロポフォール-TIVA麻酔群では34.5±19.3分,イソフルレン吸入麻酔群では27.7±17.2分であった.過流涎,神経学的興奮(遊泳運動,筋の振せん/攣縮,強直性発作),嘔吐/吐き気など覚醒期の有害反応は,両麻酔群とも発生頻度は低く,群間に差は認められなかった.以上より,プロポフォール-TIVA麻酔は吸入麻酔に変わる犬の全身麻酔として使用できる.
- 2007-11-25
著者
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TSAI Yi-Chin
Graduate Institute of Veterinary Medicine
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WANG Liang-Yi
Graduate Institute of Epidemiology, College of Public Health
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YEH Lih-Seng
Graduate Institute of Veterinary Medicine and Veterinary Teaching Hospital, National Taiwan Universi
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Yeh Lih-seng
Graduate Institute Of Veterinary Medicine And Veterinary Teaching Hospital National Taiwan Universit
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Wang Liang-yi
Graduate Institute Of Epidemiology College Of Public Health