Pseudomonas fluorescens var. cellulosaの膜結合型および遊離型ポリソームによる菌体内おまび菌体外酵素の合成
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概要
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細菌の単離ポリソームによる菌体外酵素合成の報告はあるが,同一細菌の単離ポリソームによる菌体外・菌体内酵素合成の報告はない。Pseudomonas fluorescensvar. cellulosaのセルラーゼは菌体外,β-グルコシダーゼは菌体内にそれぞれ局在している。本実験では本菌のカルボキシメチルセルロース(CMC)培養から膜結合型および遊離型ポリソームを,またグルコース培養から合型S-100分画をそれぞれ調製し,ニレンバークの無細胞タンパク合成系を用い,これら酵素の合成と2種のポパリソームとの関係について調べた。その結果,セルラーゼ活性は膜結合型分画において2倍,また膜結合型分画による合成系での活性増加で約5倍,遊離型分画のものより高い値を示した。一方菌体内酵素のβ-グルコシダーゼ活性は遊離型分画中,およびそれを用いた合成系での活性増加でいくらか膜結合型分画より高い値を示したが,同じ菌体内酵素であるセロビアーぜは両者間に差異が見られなかった。以上の結果,動物の分泌細胞に見られるように,細菌においても菌体外タソパクの合成に関与する膜結合型ポリソームの存在が示唆されたが,菌体内タソパクの合成に関与する特別のポリソームの存在は本実験では見い出し得なかった。
- 千葉大学の論文
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