ラット子宮におけるperoxidase誘導に関する研究
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概要
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estradiol-17β(E_2)投与によるラット子宮peroxidase(UP)誘導が正常子宮におけるエストロゲン依存性を示す特異的現象になり得るか否かを検索し,以下の結果を得た。1)UPは生後40日以前の無処理未成熟ラット及び去勢成熟ラット子宮では著しく低値であるが,無処理ラットにおいては膣開口後,急速に増加した。2)E_2によるUP誘導のontogenyは生後15日以後に認められ,日齢を経るに従って,本酵素活性の誘導は増強した。3)30日齢未成熟ラットにE_2ないし妊馬血清ゴナドトロピン(PMSG)を投与すると,子宮重量の増加を伴ってUP誘導が認められた。4)子宮,腟,卵巣,下垂体,脾臓での各臓器におけるperoxidase誘導は子宮において特異的に約200倍認められた。5)E_2投与によるUP誘導がactinomycin-D, cycloheximide及びtamoxifen投与により抑制された。
- 千葉大学の論文