ラット主嗅球の遠心性線維結合
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概要
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Nauta-Gygax,Fink-Heimer法およびGolgi標本によってラット主嗅球の遠心路投射を調べ,以下の結果を得た。1.主嗅球遠心路は前嗅核,腹側tenia tecta,嗅結節,梨状葉皮質,扁桃皮質核の前部と後外側部および外側内嗅領に投射した。2.主嗅球の各部と上述の終止核ないし終止野との間には局在的な対応関係が認められなかった。3.主嗅球遠心路は上記の諸嗅皮質の深層,すなわち,IIおよびIII層に限局する細胞から生じたapical dendriteと表叢層浅部(I層a)および外側嗅索内で結合する。4.Golgi所見から外側嗅索核は主嗅球からの遠心路投射を受けることが示唆された。
- 千葉大学の論文