転移性脳腫瘍に対する放射線治療の役割(<特集>転移性脳腫瘍治療の現状と展望)
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概要
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放射線治療と手術療法は,転移性脳腫瘍治療において両輪を形成する.全脳照射の有効性は広く知られており,最も一般的な治療法である.全脳照射に局所治療(手術,定位照射)を加えることで予後改善の可能性があるのは,孤立性脳転移かつ全身状態良好症例である.本邦で行われた1〜4個転移における全脳照射+定位照射vs.定位照射単独治療の比較試験において,両群間に生存率で差はないが,後者で有意に高い頭蓋内病巣再発率を認めた.本邦では,定位照射単独治療が世界で最も高い頻度で用いられている現状がある.しかし適応症例に関しては,エビデンスに照らし合わせ,慎重に再検討する必要がある.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2007-11-20
著者
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