発熱を伴って治癒切除後早期に2度の肝再発を来した横行結腸癌の1例
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概要
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症例は53歳の男性で,心窩部痛,食欲不振,39℃台の発熱があり,当院へ入院となった.精査にて横行結腸癌と診断し,拡大結腸右半切除術を施行した.病理組織学的検査結果から大腸低分化腺癌,stageIIと診断した.術後2か月後に発熱が出現し再入院となった.腹部CTで肝後区域に径2.5cm大の低吸収性腫瘤が存在し,当初は肝膿瘍と診断して治療していたが,1か月後のCTで腫瘤の増大を認め,肝生検で大腸癌肝転移と判明したため,肝右葉切除術を施行した.肝切除から1.5か月後に再び発熱が出現した.腹部CTで残肝S4部に径2.5cm大の低吸収性腫瘤を認めて,残肝再発と診断した.1-LV/5-FU(RPMI法)による化学療法を開始し,3クール施行して腫瘍は消失した.現在,化学療法を終了してから3年4か月経過しているが,再燃・新病変を認めていない.
- 一般社団法人日本消化器外科学会の論文
- 2007-11-01
著者
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