捕食関係によって誘引される空間パターン戦略の解析(ポスターセッション-離散多体系、生物、粉体、交通流など-,複合系II要素と全体-現象論の視座-,研究会報告)
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概要
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動物がつくる群れのパターンは,ゲーム性が最も重要であると主張する.また集団になって初めて出現する戦略を議論したい.そのため,我々は二次元平面上を相互作用しつつ動き回るpreyとpredatorの群れの振舞を力学系とし,捕食関係をある種のゲームとして記述するモデルを考えた.ゲームによる得点にしたがってpreyやpredatorの個体数は増減する.さらに,個体の持つパラメーターも変わりうる.モデルのシミュレーションの結果,色々なパターンが観察された.それらの中には,ゲーム性を導入したことによって初めて出現するものも存在する.またもっとも良いと思われるパラメーターに進化せず,さらに,パラメーターの拡散も遅いことが観察された.これに対し我々は群れをつくることによりランドスケープに障壁ができ,進化を妨げているのではないかという仮説を立てた.また,集団戦略が実際に創出されていると結論した.
- 物性研究刊行会の論文
- 1996-02-20
著者
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