2バンド電子系の熱力学ポテンシャル
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概要
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多種類のフェルミ粒子から成る多粒子系の例としてアンダーソンハミルトニアンによって記述できる系を考え,一般的に系の熱力学ポテンシャルはそれぞれの系の熱力学ポテンシャルの和の形に表現できることを示した。この過程で,相互作用定数の従来の方法と違う導入方法が本質的な役割を担っている。この方法は以前に,電子ガスの系に適用してLuttinger et al.[1]の結論を再導出する時に使った方法である。導いた熱力学ポテンシャルからエントロピーと定積熱容量の表式を導き,後者に対してはフェルミ流体の仮定の下に低温での熱容量の表式を導いた。この表式は,摂動展開によるヘビー・フェルミオン系の議論を裏打ちする。
- 物性研究刊行会の論文
- 1995-10-20
著者
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