定温分子動力学法におけるエルゴード性(最近の研究から)
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概要
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分子動力学計算における温度制御の手法としてNose-Hoover法及びその改良法が現在広く使われている.しかし,それらの時間発展の物理的な意味は必ずしも明らかでなく,さらに場合によってはエルゴード性を失い,その結果カノニカル分布を実現できないことが知られている,そこで,カノニカル分布を実現するダイナミクスを得るためにはどのような条件が必要となるかを調べることで,Nose-Hoover法が物理的にどのような意味を持っているのかを考察する.さらに,エルゴード性を失う条件やその理由についても紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2007-10-05
著者
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