地域間格差と公共投資
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概要
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本稿では地域間格差の実態について分析し,その是正のために公共投資が果たす役割について検討する。まず県内総生産,民間資本,社会資本の1人当たりの水準を1975年と2003年について比較する。次に1975年から2003年の期間のそれぞれの格差の推移を示し,分析する。さらに民間資本と社会資本を生産要素として含む都道府県別の生産関数を推計し,生産力効果と限界生産力を示し,公共投資のあり方について考える。推計の結果,所得格差は2000年以降やや増加傾向にあり,民間資本の格差は縮小,逆に社会資本の格差は拡大している。また民間資本と社会資本の貢献度を示すパラメーターはそれぞれ0.34,0.23である。
- 近畿大学の論文
- 2007-03-25