健康若年成人女性の成人病危険因子と体脂肪分布の検討
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概要
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1)平均年齢21.5歳の健康成人女性82名を対象として成人病の危険因子としての高血圧、高脂血症、肥満、耐糖能障害、喫煙について検討を行った。2)高コレステロール血症は19.5%、喫煙者は17%、肥満は4.9%に認められた。耐糖能障害、高血圧は認めなかった。3)体脂肪分布は血清脂質と相関を認めなかった。4)喫煙群では総コレステロール、HDI-コレステロール、LDL-コレステロールのいずれも非喫煙群より低い傾向を示した。5)喫煙群は非喫煙群に比し皮下および内臓脂肪とも減少するが、脂肪分布は非喫煙群に比し内臓脂肪優位であった。6)若年成人女性では、(BMI)^2×21を標準体重とし、BMI>25を肥満の判定基準とする補正値が得られた。7)成人病予防には成人に達する前からの生活習慣(食生活、運動、喫煙など)の見直しの取り組みが必要であることが示唆された。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文