高速液体クロマトグラフ法による各種清涼飲料水中のL-アスコルビン酸含有量の検討
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概要
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ビタミンC補給の一環として、各種清涼飲料水中のL-アスコルビン酸量についてHPLC法を用いて調べた。実験に用いたHPLC法は、分析カラムの前処理に1日を要するが、試料の調製が簡単で効率よく短時間でL-アスコルビン酸を定量することができ有効であった。この方法で20種の市販清涼飲料水を分析した結果、10種の飲料水中にL-アスコルビン酸が比較的多く含有し、その量は、緑茶系飲料水の6種(A, B, C, D, E, F)が22.3mg〜40.2mg/100ml、紅茶系飲料水の1種(L)が26.Omg/100ml、果汁含有系飲料水の3種(M, N, O)が20.6mg〜27.0mg/100mlであった。健康の保持・増進、生活習慣病の予防という観点からビタミンCについて鑑みると、分析に供した20種の市販清涼飲料水のうち、10種は、ビタミン含有系飲料水の3種(Q, R, S)のように高含有量のビタミンCは有してはいないが、抗酸化作用以外にビタミンC補給の際のサプリメントとしての効果に期待が持てる。
- 2006-09-30