Study on Food Antigens Transferred into Breast Milk
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概要
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74検体の母乳中に移行した食物抗原(オボムコイド、オボアルブミン、β一ラクトグロブリン、カゼイン及びグリアジン)をELISA法にて分析した。その結果、母乳中に各食物抗原は、11-34%の頻度、12.8-44.3ng/m1の最大濃度で存在していた。母乳中に移行した食物抗原の濃度は母乳のIgA濃度と正相関が認められ、5種類の食物抗原特異的IgAが全ての母乳に存在していた。これらの結果より、母乳中に移行した食物抗原はIgAと免疫複合体を形成していることが推測された。また、授乳婦にアレルギー疾患歴がある授乳婦では、母乳中のIgAと移行食物抗原が有意に高濃度であった。
- 2007-03-31