不登校経験のある新入生の精神的健康に関する研究(<特集>スポーツマネジメント)
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概要
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関西国際大学カウンセリング室では,精神保健問題の早期発見・早期対応を目的として,1999年度から新入生に対する生活意識調査を実施している。本稿は,本学の2006年度の新入生を対象として,生活意識調査内のUPI(大学生精神的健康調査)をもとに,不登校経験のある学生の精神健康状態について分析した。その結果,不登校経験者群は未経験者群と比べて,「人と会うのが嫌」「死にたい」「付き合いが嫌」などの『嫌人・不信』の因子及び「悲観的」「気疲れ」「引け目を感じる」などの『こだわり』の因子において,統計的に有意に高かった。次に,いじめられた経験のある不登校経験者群のUPIにおいて,「やる気のなさ」「悲観的」など,無気力感や自己否定感などを体験しやすく,加えて「死にたくなる」の項目の選択率が高まることが明らかになった。
- 2007-03-31
著者
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坂中 尚哉
関西国際大学人間科学部人間心理学科
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櫻井 興平
関西国際大学カウンセリング室
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中島 力
関西国際大学カウンセリング室
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浦野 俊美
関西国際大学カウンセリング室
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菊間 由嘉里
関西国際大学カウンセリング室
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坂中 尚哉
関西国際大学カウンセリング室
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