プロ野球の経営について(<特集>スポーツマネジメント)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
プロ野球が国民的スポーツと言われて久しいがプロである以上利益を生まねばならない。しかし日本のプロ野球は構造上利益を生む形態に欠けている。野球はアメリカで生まれ,わが国に伝わり今日の隆盛を築いた。ある外人選手が「日本にはもう一つの別な野球がある」と発言したが,技術的にも球団経営の面でも大リーグとは異なる点が多々ある。アメリカの「ベースボール」と日本の「野球」の違いはまずスタートにおいて相違がある。「ベースボール」は1840年代に大人がアフターファイブの遊びの一種として始まり1869年オハイオ州シンシナティレッドストッキングスが初のプロ野球クラブとして誕生した,1876年にナショナルリーグが創設され以後プロ野球として発展した。一方「野球」は1872年,明治5年東大の前進「第一大学区第一番中学校」のアメリカ人英語教師ホーレス,ウィルソンが生徒に教えたのが始まりである。プロとして発展した大リーグと違いアマチュア,特に教育の一環として発展してきたなかにおける日本のプロ野球は球団経営の観点からみると改善すべき問題がある。いかにして将来的に国民スポーツとして多くのファンに支持され,またプロスポーツ,エンターテイメント,ビジネスとして利益を生むためにどのようなことが必要か,日本のプロ野球経営のあり方について考えてみた。
- 2007-03-31