確率場の統計的自由度から導かれる相関関数とスペクトルの特徴量
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概要
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筆者らによって既に定義されている1次元確率過程の統計的自由度の概念を用い、2次元確率場の統計的特徴量の一般式を導出した。その特徴量とは、確率場の各方向に対する相関長さと相関面積、並びに、2次元周波数領域における等価帯域幅と等価帯域面積である。いくつかの代表的確率場の例に対するこれら特徴量の興味深い性質も明らかにした。さらに、画像処理への応用の例として、網目格子後流における乱流画像の解析を試みた。さらに、確率場の相関に関する主軸問題と相関長さとの関係についても述べた。本論文で導かれた統計的特徴量は確率場とそのスペクトル場を記述する物理的意味の明確なものであり、画像解析への応用が期待される。実際、現在、筆者は乱流画像解析や雲画像解析への応用を試みつつある。
- 近畿大学の論文
- 2002-12-30