低栄養細菌を利用した簡便な重金属検出法
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概要
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土壌から分離されたSphingomonas paucimobilis KPS01は重金属に対する感受性が著しく高いので重金属検出のためのセンサーとして有用であると考えた。この菌の重金属による増殖阻害効果を利用して簡便、高感度に重金属をモニタリングするための二種類の検出法を開発した。ひとつは生菌数を算定する生菌数法、一方は細菌の増殖を濁度でみる方法である。両者とも高価な機器を必要としない簡便法である。両者による結果に差はなく、10^<-3>から 10^<-5> m mol^<-1>の重金属を検出できた。また実際に河川水を試したところ、サンプル数18のうち13サンプルが増殖阻害を示し、そのうち6サンプルに特定の重金属が検出された。重金属を含むサンプルはすべていずれの方法においても陽性を示した。
- 2002-12-30
著者
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Tada Y
Kinki Univ. Wakayama Jpn
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Maeda Toshihiko
近畿大学生物理工学部
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Tada Yoshifumi
近畿大学生物理工学部
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Okanami Masahiro
近畿大学生物理工学部