fMRI実験による右折支援システムの評価(マルチメディア(システム/通信/ネットワーク),放送通信連携サービスとその品質,一般)
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概要
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新しいシステムや製品の導入の際,その機能の有用性を評価することは大切だが,それらが普及するためには,ユーザーの感情と認知処理に与える影響(例,快適性,ストレス)についても評価する必要がある.また,感情と認知両方を同じ実験で,客観的に評価するためには,脳活動計測が適していると考える.本研究では,見通しの悪い交差点での右折判断を支援するシステム(右折支援システム)が,ドライバーの感情と認知処理に与える影響を,fMRI実験により検討した.結果,視野が遮られている場合,システムの利用が不安感に関わる領域の脳活動を抑制したこと,一方,視野が遮られていない場合,同様な変化がなかったことが分かった.また,障害物のあり・なしに関わらず,システムの利用が,視覚処理に関わる領域をより活性化させたことも明らかになった.これらは,右折支援システムは視覚処理に負荷を与えるが,視野が遮られている状況下で,ドライバーの不安感の軽減に役立つことを示したものであり,システム評価法としてのfMRI実験の有効性を示唆した.
- 2007-09-20
著者
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大須 理英子
独立行政法人情報通信研究機構
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井ノ上 直己
株式会社国際電気通信基礎技術研究所 認知情報科学研究所
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カラン 明子
株式会社国際電気通信基礎技術研究所 認知情報科学研究所
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山岸 佑也
長岡技術科学大学 神経情報処理研究室
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