第一世代の星形成のシナリオとIMF(基研短期研究会「宇宙における第一世代天体形成」,研究会報告)
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概要
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今回我々は、D (Deuterium)に関する化学反応ネットワークを考慮して、原始ガス雲の熱的・力学的進化を解析した。具体的には大質量原始ガス雲(M_<tot> ≲ 10^8M_⊙)における星形成過程で重要である衝撃波加熱された原始ガスでの分子形成,フィラメント状ガス雲の収縮、について解析し、HD分子による放射冷却が非常に有効であることを発見した。HD分子の輝線放射に対する光学的厚みがほぼ1になったところでのJeans質量はおよそ0.1M_⊙であり、原始ガス雲における星形成過程で原始褐色矮星(MACHOの候補の一つ)の形成が可能であることを明らかにした。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1999-12-20
著者
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