Schild Type Superstring Action and Matrix Model〔和文〕
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Schild型弦の作用ほ1970年、A.Schildによって考案された作用であり、弦理論の様々な分野で使われている非常に興味深い作用である。この論文ではSchild型弦の作用に焦点を当て、その作用に関する話題と作用の2次元面上での超対称化の試みについて述べる。我々はSchild型作用のポアソン括弧構造に重点を置き、その構造を保ちながら作用の超対称化を試みた。まず、最初にSchild型作用を2次元World-Sheet上で大局的な超対称性を持つ作用に拡張することを考え、いくつかの変形を行った。次にSchild型作用を2次元World-Sheet上で局所的な超対称性を持つ作用に拡張することも考え、Neveu-Schwartz-Ramond型作用の2次元超対称化で使われるSupervierbeinを使って作用を変形した。その変形の結果について考察する.また、弦理論の非摂動論的な定式化として考えられている行列模型(Matrix Model)とSchild型作用は密接な関係がある。一般にp次元的な広がりを持つD-braneをDp-braneと呼ぶが、D(-1)-brane(p=-1)の行列模型の作用がある極限でSchild型作用に等しくなる。このD-braneと行列模型についての考察を最後にまとめる。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1999-09-20