強磁場を用いた太陽アクシオン探索実験(素粒子物理学の新展開,研究会報告)
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概要
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太陽中で作られている可能性のあるアクシオンを、超伝導電磁石の強磁場でX線に変換して検出する実験を行なった。その結果、質量が0.03eV以下のアクシオンに対してアクシオンと光子の結合定数g_<αγγ>は信頼度95%で6.0×10^<-10> GeV^<-1>より小さいという制限をつけた。この制限は既存の制限に比べて4.5倍の改善にあたる。これまでの実験と異なり、太陽が存在するために満たさなくてはならない制限g_<αγγ> < 2.4×10^<-9> GeV^<-1>を初めて凌ぐ成果をあげた。また、オリジナルな方法である^<57>Feを使った新しい太陽アクシオン探索実験についても触れる。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1999-01-20