熱平衡状態の存在と一般的なエントロピー合成則(第9回『非平衡系の統計物理』シンポジウム,研究会報告)
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概要
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エントロピーの"composability"とは、統計的に独立ないくつかの部分系から成る系全体のエントロピーが、各部分系のエントロピーの何らかの関数で表わされることをいう。このように一般化されたエントロピーの合成則は、実は決して任意ではあり得ない。熱力学の第ゼロ法則と熱平衡状態の存在に関する要請は、この合成則に厳しい制限を与えることが示される。本稿では、最近証明された、一般的なcomposableエントロピーの合成則に対する定理について解説する。
- 物性研究刊行会の論文
- 2002-02-20
著者
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