溶媒中でゆらいでいるタンパクの隙間を通る小さな分子の拡散律速反応理論(第8回「非平衡系の統計物理」シンポジウム,研究会報告)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
拡散を伴う化学反応では、化学反応の速度が拡散係数を通して溶媒の粘度に依存する。反応速度に対する溶媒粘度依存性は、反応が溶媒中での拡散のみにより律速されている場合には溶媒粘度の逆ベキとなる。ところが、ミオグロビンの様なタンパク質への配位子の再結合反応速度では溶媒粘度依存性が逆ベキより弱い分数ベキに依存することが知られている。この分数ベキを説明するために導入された、Zwanzigによるモデルとその理論的拡張について報告する。
- 物性研究刊行会の論文
- 2001-02-20