低周波での重力波探索(重力波,理論天文学の新展開-大型観測計画とともに,研究会報告)
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概要
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低周波での重力波探索はパルサータイミングとドップラートラッキングによって行われている.パルサータイミングにおいては10^<-8>[Hz]<f<10^<-6>[Hz]の領域で背景重力波に対してΩ_gh^2=10^<-7>〜10^<-8>の観測的上限を与えている.観測は主にパルサーのフラックス強度とパルサー回転の変動で決まっているが,新たに発見された近傍のミリ秒パルサーの観測を今後あわせて続けることにより,さらに低周波の領域でより厳しい上限を与えることができる.一方,ドップラートラッキングにおいては10^<-5>[Hz]<f<10^<-2>[Hz]の領域でバースト,連続波,チャープ波形に対してh=10^<-14>程度の上限を与えている.こちらは主に太陽プラズマの影響で観測精度が決まっている.今後予定されている実験ではプラズマの影響を除去し,h=10^<-16>台を達成することが目標となっている.
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1994-05-20
著者
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