個別要素法による岩石の一軸圧縮数値シミュレーション(1999年度後期基礎物理学研究所研究会「破壊現象の数理」-現状と展望-,研究会報告)
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概要
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本研究では破壊に伴う現象を明らかにするため,個別要素法を基本とし,岩石(遊技体)の破壊を追跡可能とした数値シミュレーションコードを作成し,岩石一軸圧縮数値シミュレーションを行った.要素を面心立方格子型配置にしたモデルでは破壊後の岩石の形状は円錐状を示した.重力の効果をなくした場合は亀裂が試料の上下の縁から内部へ進行し,円錐状亀裂が発生することが示された.また,要素をランダムに配置したモデルでは対称的な亀裂の発達は見られなかったが,破断面が斜交し,実験で観測される形状や理論的な予測に良く一致した.
- 物性研究刊行会の論文
- 2000-09-20