量子ホールガスの場の理論(場の量子論2000,研究会報告)
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概要
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磁場中2次元電子系である量子ホール系では、強磁場のために一体場は運動エネルギーが不連続な値をとる縮退したランダウ準位となる。縮退した状態を区別するパラメーターとして古典運動でのサイクロトロン円運動の中心座標をとり、多電子問題を場の理論として調べる。中心座標は量子論では非可換な性質を持つ。よって、量子ホール系は非可換な座標を持つ場の理論で記述される。座標が非可換であることを反映した現象や多くの興味深い物理がこの系で発現している。未解明な事柄も多い。この講演では、表現論、2点関数のトポロジー的不変量としてのホール伝導度、相互作用から運動が生じている量子ホールガス状態、ストリップ状態とトンネル電流、量子ホール効果の安定性について議論する。前田展希氏との共同研究に基づく。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 2000-12-20
著者
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