平均場近似解の不安定性(ハドロン束縛多体系の相対論的取り扱い,研究会報告)
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概要
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J.D.Waleckaは、normal orderingの処方を用い、中間子の源としての核子密度を正エネルギー核子に限った平均場近似の計算によって核物質の飽和性を再現した。このことは、原子核の重要な性質の一つである飽和性が相対論的理論においては平均場近似の範囲内で再現されることを示した重要な仕事である。しかし、この正エネルギー状態のみに限った平均場近似解では負エネルギー状態が占拠されていないことから、Dynamicalな計算、例えば時間依存計算やRPA計算に対して不安定であることが予想される。ここでは、そのことを具体的に示し、その対処法について簡単な議論を行う。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1993-09-20
著者
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