量子ドット分子の近藤効果(「有限量子多体系の励起構造と相関効果」-原子核・量子ドット・ボース凝縮・クラスターを中心として-,研究会報告)
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概要
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磁場中の結合量子ドットの近藤効果についての理論的研究をおこなう。磁気コンダクタンス(MC)は近藤共鳴状態のスペクトル構造を反映していることを示す。ドット間のトンネル結合V_Cがドットと電極の間の結合Δ(準位のぼけ)よりも小さいときには、近藤共鳴状態がフェルミ面(E_F)に形成される。ゼーマン効果は近藤効果を弱めるため、負のMCがあらわれる。V_CがΔよりも大きいときには、近藤状態の反結合・結合状態がそれぞれE_Fの上下に形成される。ゼーマン効果はこれらの準位のE_Fでの重なりを増やすために、正のMCがあらわれる。
- 物性研究刊行会の論文
- 2002-06-20
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